展示会
シチズン時計株式会社創業100周年記念イベント『CITIZEN“We Celebrate Time”100周年展』/田根 剛|未来の記憶 Archaeology of the Future―Digging & Building
12月にスパイラルガーデン(東京・表参道):シチズン時計株式会社創業100周年記念イベント『CITIZEN“We Celebrate Time”100周年展』と
2館連携企画(東京オペラシティ アートギャラリー/TOTOギャラリー・間):田根 剛|未来の記憶 Archaeology of the Future―Digging & Buildingに行ってきました。
『CITIZEN"We Celebrate Time"100周年展』
行ったのが最終日だったこともあり、多くの人で賑わっていました。
インスタレーションで約7万2千個使われていた時計の基盤装置である「地板」の存在感は素晴らしく、見る角度、位置によってもイメージが変わり、会場全体はとても幻想的な雰囲気となっていました。
円形展示場を螺旋状のスロープを上がりながら見ると、刻々と変わる光の空間が現れました。
2館連携企画
TOTOギャラリー・間「Search & Research」
東京オペラシティ アートギャラリー「Digging & Building」
ギャラリー・間では会場全体にある棚に模型やサンプルが所狭しと並び、密度の濃さを感じました。 その一方、オペラシティアートギャラリーでは、大型の模型や、展示室を埋め尽くす写真や図で作品を体感することが出来ました。 リサーチのために集められたイメージの圧倒的な量とメモ書きなどから、思考のプロセスの一端を感じることが出来、とても興味深かったです。 そしてそれぞれの展示会
場では映像も流れていたのですが、今までは展覧会などでの映像は大きめのモニターに作者の詳細であったり、作品の補足が流れていることが多かった印象がありますが、今回は展示室全体に映像があり、作品の中に入り込むような感覚になりました。 少し前に国立新美術館で観たボナール展では、「描かれることのなかった風景」がプロジェクションマッピングで展示室全体に映し出され、画家が見た作品世界の中にいるような仕掛けがあり、「作品をどう表現するのか」の新しい流れを感じました。