
Technicsの新聞広告
復活するターンテーブルが原寸大で載せられた新聞の全面広告です。Technicsの魅力が伝わってきます。 モノもデザインも新しく生まれては消えるの繰り返し。ロングライフなものはありますが、復活はそうあるものではありません。「変わることなく、すべてを変えた」というのがこころ惹かれます。ただの復刻ではなく、これこそ復活。この製品を手にする人は限られていますが、レコードで聞いてみたいと思った人はすごくたくさんいたのではないかと思います。

WOOD FURNITURE JAPAN AWARD 2016
先日、スパイラルホールで行われた “WOOD FURNITURE JAPAN AWARD 2016” に行ってきました。 「Harmonia 共鳴するものづくり」をテーマに行われた木製家具の公募、選出の展示でした。 61点の応募から選ばれた20点の木製家具が展示されていましたが、どの家具も触ることが出来たので、訪れている人は、椅子に座ったり、木の感触を確かめていたりしました。 会場全体は 「bunshi/分枝」と呼ばれる色とりどりの小枝のモビールが飾られ、見事な異空間の演出がなされていました。 【エマニュエル・ムホーによる空間デザイン】 グランプリを受賞した、飛騨産業株式会社の 「KISARAGI」 は、杉ならではの凛とした杢目の魅力を活かすために世界初となる杉圧縮柾目材を開発したそうです。 実際に間近で見ると、その杢目の美しさに見入ってしまいました。 また、堅いはずなのに座ると身体を包み込み、吸い付くような柔らかさを感じました。 他の作品も木目が美しく、「木」のぬくもりを感じられるものばかりでした。 ヒノキでつくられたバスタブの中では、小さい女

デザインと革新
デザインと革新 未来をつくる50の思考 著 太刀川瑛弼 魅力的なタイトルに惹かれ読んでみました。シンプルな思考でありながらとても深いものを感じます。共感できるところも多くありました。例えば「問われた問いを拡大する」とあります。(以下引用)「大抵の場合、最初に与えられる問いは範囲が狭く、そこから本当に良いデザインを生むことは難しいものです。その真意を探るために、深いところまで聞き、視点を共有して、相手が依頼しようとも思わなかった未知の問いまで一緒にたどり着ける人が、本当に良いデザインをつくります。」 BACSのデザインポリシーに《想像を超えたデザイン》とありますが、これを実現するためには不可欠な思考法だと思いました。

恩地孝四郎展(東京国立近代美術館)
NHKの日曜美術館で知ったのですが版画の先駆者で、日本の抽象絵画の創始者とされている方です。版画以外にも絵画、写真、装幀、ポスター、パンフレットなどの幅広い活動を行いました。落ち着いた色彩、シンプルな構図、構成など今見ても魅力的な作品でした。